CCW
代表:
西澤 雅(にしざわ まさし)さん
千葉県出身。中学時代に卓球を始め、高校・大学と卓球部に所属。立正大学では関東学生リーグ3部で4試合に出場。現在は、「好きな卓球に関わりたい」という思いから卓球コーチ業に従事。2021年に卓球クラブチーム「CCW」を設立し、代表として運営。
ひと目でわかる! チームの特色
- デフリンピックメダリストが所属
- 指導により実績のない選手も成長
- 家庭を大切にする方針で飲み会は開催しない
千葉市内を中心に活動する卓球クラブチーム・CCW。
20代を中心とする若手選手約50名が所属し、ブラジルデフリンピックで銅メダルを獲得した井藤博和も、チームの一員として活躍中です。
代表の西澤雅さんは、卓球への情熱が高じて転職し、現在は卓球コーチを本業としながら、CCWを運営しています。
「家族を大切に」をテーマの1つとして掲げるCCW。そこには設立からチームの歴史を創り上げてきた西澤さんならではの考えがありました。
家庭を持っている選手が多く所属
画像提供:CCW
ーCCW発足の経緯をお伺いできますか?
大学を卒業後、社会人として卓球を続けるために、一時期は若手主体のチームに所属していたのですが、すぐに辞めてしまいました。
そこから約6年間は特にチームには所属していなかったです。
ただ、個人的には卓球を続けていて、一緒に練習をするメンバーが増えてきたこともあり、「せっかくならチームを作ろう」と、2021年にCCWを結成しました。
ーチーム結成5年目となりました。現在のメンバー構成や雰囲気はどのような感じでしょうか?
20代の若手を中心に50人近く所属しており、おとなしいメンバーが多いです。
家庭を持っている選手がほとんどで、家族サービスもしながら合間をぬって練習している人ばかりです。
ー練習頻度はどれくらいでしょうか?
基本的には土日に体育館が取れた日と、2025年2月からは毎週金曜日に夜間貸切り練習を行っています。練習メニューは特に定めず、それぞれが自由に取り組んでいます。
ールールや決め事はありますか?
社会人としてしっかりしている方ばかりなので、ルールや決め事は全くありません。
逆に言うと、礼儀や社会人としての常識などは、当たり前に身についている方ばかりで、そこができているかは大事にしています。
デフリンピック銅メダリストも所属
画像提供:CCW
ーこれまでのチーム活動で、特に嬉しかったことはありますか?
年に1度行われる「千葉市民総体」という千葉市民限定の大会で、2023年に団体戦で優勝できたことが一番嬉しかったですね。
学生時代に実績のない選手がメンバーの9割近くです。私も大学時代、関東学生リーグ3部で0勝4敗でした。
設立当初は大会で勝つのがかなり難しかったのですが、練習を重ねていくうちに徐々に勝てるようになったことは嬉しいですね。
ー1番実績のある方だとどういう選手がいらっしゃいますか?
ブラジルデフリンピック・銅メダリストの井藤博和さんが1番強くて有名かと思います。
ー デフ五輪のメダリストが所属されているのは驚きました。
井藤さんは千葉県に住んでいて、「1度練習に行きたい」とX(旧Twitter)経由で連絡を受けたのがきっかけでした。
そこからチームに加入。今ではエースとして活躍していただいています。
家族との時間を考えて“飲み会は開催しない”
画像提供:CCW
ーチームをまとめる上で、大切にしていることや意識していることはありますか?
練習や大会への参加は自由にしているので、メンバーがどのような活動を望んでいるかを把握するために、積極的にコミュニケーションを取るようにしています。
特に練習や大会への参加が少ないメンバーには、こまめに連絡して状況を気にかけています。
ーコミュニケーションは大切ですよね。飲み会やイベントなどもあるのでしょうか?
CCWの大きな特徴の1つとして、飲み会やイベントは全く開催していません。
ーそれは何か理由があるのでしょうか?
家庭を持つメンバーが多いので、卓球を楽しんだ後は、家族との時間を大事にしてもらいたいんです。そこで、チームの活動はあえて卓球だけに特化し、飲み会などのイベントは行わない方針にしています。
ーなぜそこまで家庭を持つ人に配慮したチームになったのでしょうか?
初めの頃は「飲み会やろうよ」という意見も出ていました。しかし、家庭のある選手はどうしても参加率が低く、「チームとしてこれで良いのだろうか」と感じたんです。
ちょうどその時期に、家庭を持つ選手が増えてきたこともあり、思い切ってチームの活動は卓球だけに絞る方針にしました。
現在はその方針を心地良いと感じてくれる人たちが集まってくれていて、チームが良い形でまとまっていると思います。
チームの支部を増やし千葉県内で大会を開きたい
画像提供:CCW
ーCCWには、どのような人に入ってほしいですか?
学生時代に目立った実績がなくても、「前向きに卓球を頑張りたい」「もっと強くなりたい」という意欲のある方に入ってもらいたいですね。特に千葉市在住でそういう思いのある卓球人には、ぜひ来てほしいです。
CCWに入ると、同じような目標を持つ仲間と一緒に努力できる環境があります。私自身、卓球コーチが本業ですし、メダリストの井藤さんも指導をしてくださるので、技術や戦術をしっかり学びたい人であれば、きっと成長を実感できると思います。
ー今後の目標や展望もお願いします。
男子チームは、新体連の東京リーグ4部に所属しているので、まずは2部へ昇格が目標です。
女性チームは、家庭の関係でたくさん練習することはなかなか難しいのですが、千葉市家庭婦人大会での上位入賞を狙っています。
また、CCWは千葉市だけでなく成田市などにも支部を設立し、少しずつチームを拡大中です。
最終的には千葉県内全域に支部を広げ、CCW全体が集まる県大会を開催するのが夢です。
まだ道のりは長いですが、少しずつ着実に進めていきたいと思っています。
画像提供:CCW
デフリンピック銅メダリストの井藤選手も所属するCCW。代表の西澤さんや井藤さんに指導を受けることもでき、チームメンバーも実力を向上させているそうです。目標に向かい頑張り続けるCCWのこれからに注目です。
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