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開業当初は夫婦で卓球場に住み込む日々「卓球が人生のプラスになれば」まもなく10周年エース卓球

エース卓球場

代表:

石原 和幸(いしはら かずゆき)さん

香川県で生まれ育ち、高校卒業後まで部活動で卓球をプレー。大学入学後は趣味としてクラブチームで卓球を続ける。一般企業に就職後、転職で卓球コーチに。開業資金が貯まった2015年に念願の卓球場・エース卓球をオープン。

ひと目でわかる! チームの特色

  • 基礎を大事にする指導方針
  • 各々の目標に合わせて指導
  • 毎月卓球場で大会を開催

大阪市港区にある卓球場・エース卓球は、様々な苦難を乗り越え、まもなく10周年を迎えます。

今回は代表を務める石原和幸さんに、エース卓球のこれまでの日々から今後の展望までさまざまなお話を伺いました。

周囲の人への感謝の思いを絶やさない石原さんだからこそ、歩んでこれたであろう壮絶な日々を振り返ってもらいました。

立ち上げ時にアクシデントも念願の卓球場をオープン

ー石原さんは卓球場を開く前はどのように卓球と関わってきたのでしょうか?

高校までは部活動で卓球を続けていましたが、大学は部活には入らず、クラブチームで社会人と混ざりプレー。卒業後は一般企業に就職し、引き続きクラブチームで趣味として卓球に向き合う日々でした。

ただ、社会人になってからは、練習に行ったり、チームメイトと会って話したりするのがとても楽しくて、卓球愛が学生時代よりも深くなっているのを感じていました。

ー卓球業界で働こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

将来への漠然とした不安を感じながら働いていた頃、たまたま遊びに行った卓球場でコーチが楽しそうに仕事をしている姿を目にしました。

その姿に触発されて、自分も卓球に携わる仕事をしたいなと思い、前職を辞めてその卓球場でコーチとして働くことにしたんです。

ー最初は卓球コーチとしてのスタートだったのですね。

やるからには、自分の卓球場をいつかは持ちたいという思いがあったんです。

そのため、3年間その卓球場で働いて、コツコツ開業資金を貯めていました。

ーそして2015年にエース卓球をオープンしたわけですね。

ただ、開業まではアクシデントもあり大変でした。

2014年の秋に良い物件が見つかり、卓球場の準備に取り掛かったのですが、契約直前にビルのオーナーから「やっぱり自分で使うから貸せない」と連絡が入ったんです。

工事の段取りも進めている中、働いていた卓球場も辞めることになっていたので、かなり焦りましたね。

ーフリーターの危機だったのですね(笑)。

大慌てで知り合いの不動産会社の方に、今の物件をなんとか紹介していただき、無事にエース卓球を開くことができました。

予定よりは随分広い卓球場になりましたが(笑)。

開業当初は卓球場に住み込み

ー急ピッチでの開業でしたが、設立当初はどのような感じでしたか?

元々3年間、別の卓球場で働いていたので、個人レッスンを受けていたお客さんが通ってくれました。
ただ、一般利用の方や教室に人がなかなか集まらず、日曜日に卓球場を営業してもお客さんが来ない日が何度もありました。

ー開業当初は苦しい時期が続いたのですね。

最初は、近くの卓球場や中学校など、集まって練習している場所にお邪魔して、地道に集客していました。本当に少しずつ人が増えてきたという感じです。
当初は休みなしでずっと営業していましたし、お金もなかったので、卓球場の一角に部屋を作って住んでいました。

ー卓球場に住んでいたのですね…。心が折れそうにはなりませんでしたか?

人が来ないこと自体は辛かったのですが、やめたいとは思わなかったですね。
逆に「もっとお客さんに来てもらうにはどうすればいいだろう」など、なんとかしたいという気持ちでがむしゃらに前を向いてやっていました。

ーちなみに卓球場にはいつまで住んでいたのですか?

エース卓球をオープンした2015年の10月に結婚したのですが、2年ほど妻と卓球場生活をしていました。
2017年に子供が生まれたので、さすがにそのタイミングで引っ越しましたね(笑)。

生涯スポーツとして楽しんでもらうために基礎を大事に

ー指導する際に意識していることはありますか?

大人であっても、基礎練習を重視しています。
生涯スポーツとして卓球を長く楽しんでいただきたいので、基本的なことを体に覚え込ませて、どこでも誰とでもある程度楽しくラリーができることを目指して指導しています。

ージュニアの場合も同様ですか?

基礎を大事にしているのは同じです。

ジュニアには、全員に目標を書いてもらって、その目標に沿う形で指導するように心がけています。

全国大会を目指す子には、それなりに厳しい言葉もかけますし、目標に合わせて指導しています。

卓球が人生のプラスになれば

ー今の仕事のやりがいや楽しさはどこにありますか?

もちろん生徒から、卓球の試合で勝ったという報告を聞くのは嬉しいです。

他にも「家にいるとつまらないけどエース卓球に来たら楽しい」とか「体の調子が悪かったけど、卓球を始めてから体調がよくなった」とか、卓球がその人の生活をプラスにしている話を聞くと、よかったなと思います。

特に印象的だったのは、高校時代の恩師の先生が関西に遠征に来られたときに、ここに寄ってくださったことですね。卓球で仕事している姿を見せられて、恩返しできて嬉しかったです。

ー今後のエース卓球の展望を教えてください。

ジュニアチームは、2018年以来の団体戦での全国大会出場を目指したいです。

あとは、今は毎月シングルスのリーグ戦や2人団体戦などを開催していますが、空き時間にi2Uなどのシステムを使った試合も取り入れて、試合数を増やしていきたいですね。

また、まもなく10周年なので、卒業生がどんどん大学進学、就職していく中で、いつか教え子たちが「卓球場で働きたい」と言ってくれたときに雇えるように、頑張ってエース卓球を続けていきたいですね。

開業当初の苦労を乗り越えてまもなく10周年を迎えるエース卓球。「基礎を大事にする」という石原さんの指導方針からは、卓球を長く楽しんでほしいという石原さんの思いが伝わってきました。今後も石原さんが卓球の楽しさを伝え続けてくれることで、より多くの人の人生がプラスになるでしょう。



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