名古屋大学卓球部
男子教養主将:
末松俊人(すえまつ・としひと)さん
東海南高校出身 卓球暦11年
女子教養主将:
纐纈菜華(こうけつ・なのは)さん
春日井高校出身 卓球暦8年
ひと目でわかる! チームの特色
- 他大学と比べて、部員数が比較的多い
- OBOGとの交流が盛ん
- チーム一丸となってプレイヤーを力強く応援
チーム一丸となって、ひたむきに卓球に向き合う名古屋大学卓球部。私立の強豪校が多く在籍するリーグ戦で健闘するほどの強さを持っています。強さの秘訣として「仲間の応援」を挙げた、名大卓球部の秘密に迫ります。
画像提供:名古屋大学卓球部
応援こそが、強み
ー名大卓球部はどんな雰囲気で練習していますか?
末松:普段は明るく、楽しい雰囲気の中で練習しています。しかし、いざ試合が始まると、途端にみんなの目つきが真剣になるんです。目の前の試合に勝つことだけを考えて、全力を注いでいます。
纐纈:部員数が多いということは、必然的に試合に出られない人も現れます。大会に出てプレーするというのは、出たくても出られない人の気持ちも背負う、ということです。彼らの声が、誰よりも大きく届くからこそ、頑張ることができます。
末松:一人ひとりの力、というものは小さいです。しかし、だからこそ全員で応援することには意義があります。チームとして戦うこと、それこそが他大学にはない強みだと自負しています。
画像提供:名古屋大学卓球部
人に紡がれ、人をつなぐ名大卓球部
ー卓球というスポーツをどう捉えていますか?
末松:卓球はボールをつなぐ競技です。そんなスポーツだからこそ、人と人とのつながりを大事にしたいです。チームメンバーとは試合中の応援だけでなく、頻繁に遊びに行き、親交を深めています。
纐纈:あと、毎年メーカーさんと協力して新しいユニフォームを作っています。ラケットなどの道具もそうですが、ユニフォームも試合には欠かせません。毎年ユニフォームを新しくすることで、メーカーさんとの交流を深めています。
ー最も大切にしているつながりは何ですか?
纐纈:数多くあるつながりの中で、一番大切にしているのは、日頃から応援してくださり、大事な場面で支えとなってくれるOBOGの方々とのつながりです。たまに練習を訪れ、私たちを鍛えてくださいます。また、毎年恒例の「名大選手権」では、OBOGの方々とシングルス戦で試合を行って交流をしています。
末松:一緒に会食を行うこともありますし、時には、監督のようにベンチに入ることもあります。七大戦(※)でも、OBOGの方々がスタッフを務めてくださいます。歴史ある名大卓球部を紡いできたOBOGの方々への感謝の気持ちを忘れないためにも、功績を残し続けたい。そんな思いは部員一同、常に持っています。
※年に一度、旧帝大の各運動部が戦うリーグ戦。
画像提供:名古屋大学卓球部
OBOGからつながれたバトンをゴールへと
ー名大卓球部の今後の目標や展望についてお聞かせください。
末松:私たちの目標は、東海リーグ1部に昇格することです。1部リーグには、トップレベルの大学が揃っています。現在は男女ともに、2部リーグに所属していますが、その中で1位に勝ち上がり、入れ替え戦に勝つことで、ようやく1部リーグに昇格できます。
纐纈:女子チームは、今年9月上旬に秋リーグで、2部の1位に勝ち上がることができたものの、入れ替え戦で負けてしまい、1部に入ることはできませんでした。1部との格の違いを見せつけられた、という印象です。
末松:うちの部員は、みんな真面目でプレー自体は上手です。実力だけで言えば全国レベルといっても過言ではありません。しかし、あと一歩の小競り合いに勝つ手段が足りない、そんな部員が多いです。そんな私たちが勝ち切るために、OBOGからつながれたバトンを持って、ゴールへと駆け抜けていきたいです。
画像提供:名古屋大学卓球部
七大戦の主管校としての意地
ー最後に、七大戦への意気込みをお願いします!
末松:前年度は、男子が6位、女子が4位に終わりましたが、今年は七大戦の主管を名古屋大学が務めるということで、団体戦は男女ともに昨年度より順位を1つでも上げ、主管校としての意地を見せたいです。
纐纈:シングルス・ダブルス共に個人戦は順位に含まれませんが、名大卓球部全体のレベルアップを図るために、昨年度より1人でも多く勝ち、1セットでも多くとることを目標に頑張ります!
末松:全国レベルの選手がひしめく七大戦ですが、つながりと応援を大事に頑張ります。名大の名に恥じぬよう全力を尽くして戦ってきますので、応援のほどよろしくお願いします!
人間は社会的な生き物といわれます。人と人との関わりを大切にする名大卓球部は、一番人間的な部活だとも思えました。二人の次期主将は、気丈に部活に対する思いが溢れ、目の前の試合に勝ちたいという強い気持ちが伝わってきました。温故知新に軸を置いたこの部活こそ、部活のあるべき姿に思えました。
チームが気になったら…
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